「会社名の名寄せ」作業はなぜ必要か?
社内には、営業員が交換した名刺、セミナー参加者名簿、展示会で集めた名刺、WEBサイトからの問い合わせなどたくさんの個人のリード情報があります。
以前はこれらのリード情報は、ほとんどの企業では個別に保存されていただけでした。しかし最近はマーケティングオートメーション(MA)ツールを使い、集めた個人リードに対してメールを送り、メールを開いた方がWEBサイトのどのページを見たか、資料をダウンロードしたかといった行動をトラッキングしています。その中で、関心度の高い個人リードを見つけて、営業部門がフォローしています。
MAではメールアドレス、氏名を管理することは必須ですが、意外にも会社名は、正確に管理されていないのです。
ここで問題が発生します。
会社名がわからないと、営業部門がフォローできません。
なぜこのようなことが起こるのでしょうか?
理由1:会社名のデータが古く、合併、社名変更で名前がすでに変わっている。
「株式会社の新規登録、変更、消滅は、年に何社あるかご存知ですか? →答えは約20万社です。」の記事にあるように、会社名は日々変更されています。
理由2:会社名が略称で入力されている。
理由3:そもそも会社名が入力されていない。
このことは、MAだけでなく、SFA、CRMなどの各システムでも、マーケティング、営業部門が扱っているリード情報の会社名が正しく管理されていないことを意味しています。
営業部門が個人リードをフォローする際に、最新の会社名を既存の個人リードに付加したい、あるいは新規に入手した個人リードに正しい会社名をつけたい、企業名マスターを作りたいという要望が出てきます。そのためには、会社名の名寄せが不可欠になります。
会社名の名寄せ作業は、実はとても大変な作業です。これについては、次回詳しくご説明します。