2018年10月22日
マーケティングで考慮すべき「企業属性の変更頻度」についての調査結果
テレマーケティング、ダイレクトメール送付などの営業活動で対象とする企業の属性情報(会社名、住所、電話番号、URLなど)は、どのくらいの頻度で発生しているのでしょうか。
弊社のWEB企業データベース「Beegleデータ」を元に分析しましたので、その結果をお知らせします。
(2018年10月調査)
調査の背景
リアルのマーケティング活動では、以下のようなプッシュ型の営業活動が行われています。
・営業員による個別訪問(WEBサイトを確認して訪問)
・電話によるテレマーケティング
・FAXへのFAXDM
・ダイレクトメールの送付
・代表メールアドレスへのメール配信
・問い合わせフォームへの書き込み
・MAツールによるターゲット企業の個人リードへのメール配信
(MA:マーケティングオートメーション)
営業経費の節約ためには、無駄なアプローチ(間違った電話番号への電話や間違った住所へのDM送付など)を減らすことが必要です。
そこで、企業の会社名、住所、電話番号、FAX、URLなどがどのくらい頻度で変更されているか、
また、自社保有の企業データは何年間の有効期間があるのかを検証してみました。
1.Beegleデータの概要
44万社の企業の公式ホームページを隔月ごとに収集し、最新の企業情報データとして提供されています。
属性項目:
会社名、現住所、電話番号、FAX、URL、代表者名、業種、資本金、売上、従業員数、テキストなど
2.調査結果
企業の属性情報の更新データの割合を調べます。
更新データには、以下の3種類があります。
・追加:
新規に取得できた企業
・更新:
会社名の変更、移転(住所変更)、URLの変更、資本・従業員・売上・上場区分の変更など)
・削除:
URLが廃止(取得できなくなった場合を含む)
2017年9月時点の411,214社と、2018年9月時点の438,235社を比較して、
1年間での差異を調査しました。
結果は以下の通りで、
約12万社、全体の27.5%の会社で変更が発生しています。
追加 | 48,261社 | 11.0% |
更新 | 50,889社 | 11.6% |
削除 | 21,240社 | 4.8% |
合計 | 120.390社 | 27.5% |
3.結論
1年間では、約25%の企業の属性情報で大きな変更が起きています。
2年たつと約50%の企業が変わっていることになります。
会社名、住所、URL、会社規模の区分などの企業属性情報が年間25%変更されてしまうと、
テレマーケティング、ダイレクトメール送付では、無駄なアプローチ(営業プロモーション)が25%発生してしまうことなります。
マーケティングデータとして活用するための企業データは、毎年1回の洗い替えをお勧めします。