2018年10月10日
企業数とBeegleデータの網羅性について
国内の企業数ついては、各種統計データや信用調査会社、あるいは国税庁の法人マスター(法人登記データ)で、150万社、300万社、430万社などと発表されています。
一方、営業・マーケティング部門がターゲットにしたい企業は、売り込み先の企業になるため、現在活動中であり、しかも従業員数がある程度以上の企業が対象となります。では、その企業数は、何社くらいあるのでしょうか?
統計データから推計し、併せて「Beegleデータの登録企業数」の網羅性についても検証しました。
1. 企業数の推計
活動中の企業数や拠点数を、総務省統計局が5年に1回実施している「経済センサス基礎調査」(2014年7月1日現在)の統計データから推計しました。
この調査は、活動中企業の事業所ごとへのアンケート調査のため、最も信頼がおけるデータと言えます。
全企業数は、1,633,861社であり、その中でも、雇用者数が10人以上の企業数は、435,967社とわかります。
また、全事業所数は、2,911,434事業所となっています。
2. Beegleデータの概要
Beegleデータは、企業の公式サイトを2か月に1回(6回/年)クローリングして、隔月ごとに最新データを集計しています。
以下は、毎年のBeegleデータの登録企業数の推移をグラフ化したものです。
Beegleデータでは、登録企業数を増やすべく毎年努力しておりますが、直近の登録企業数では、約44万社のデータを収録しています。
3. Beegleデータの網羅性
Beegleデータの網羅性について、経済センサスの統計データと比較して検証してみます。
Beegleデータの直近の登録数は約44万社であり、経済センサスの雇用者数が10人以上の企業数の435,967社とほぼ一致しています。
また5人以上の企業数は、約72万社ですので、公式サイトを有する企業数はこのあたり(雇用者数5人以上の企業が公式サイトを有している)と仮定すると、約50~60万社であると推定できます。
この場合、Beegleデータの網羅率は、73%~88%となります。
4. 国税庁「法人マスター」との関係について
国税庁は、法人の登記データとして、法人名、法人番号、登記住所を公開しています。
これによると、法人数の合計は約440万件、会社数は約391万社です。
ただ、登記されている会社の中には、実質活動していない休眠会社も多くあると言われています。
経済センサスの活動中の企業数約163万社との差は、実に228万社となっており、マーケティング用データに使うのは難しいと言えるでしょう。
これらのことから、営業・マーケティング部門が対象としたい企業数は、以下のようになります。
・登記されている企業数 約390万社
・マーケティング対象企業数 約44~72万社
・Beegleデータ 約44万社
Beegleデータの網羅性が高いことがご理解いただけるでしょうか?
貴社のターゲットリスト作成にも、是非お役立てください。